線の迷宮<ラビリンス>—鉛筆と黒鉛の旋律
雑記帖
ものすごいタイトルですが、自作じゃありません。
目黒区美術館 〜9/9(日)
線の迷宮<ラビリンス>—鉛筆と黒鉛の旋律
狂気ただよう鉛筆だけの作品展。
わたしは悲しかった。
コンピュータを使ったグラフィックは、どれだけ効果をかけてレイヤーを重ねても、
結果としての形が、作品として目に映る。
分かってはいたけれど、アナログの絵画は、結果としてのその形、
に至るまでの作家の動きも全部一緒に、作品として目に映る。
1000回塗り重ねられ一筋消されて生まれた「白」は、デジタルの世界にはいないのです。

上の写真の、美しい老女の目。
これを描いたのは、木下晋さん。
たぶん日本で一番、老女の美しさに惚れている人。
〜大学の時に造形を教えに来てくださり、「9Hから9Bまでの鉛筆を使って描く」ことをひたすらやった。6Hと7Hの違いが分かるまで線を引いた。ヌード男性のお尻を、9Bの鉛筆でこれでもかとなぞった。〜
鉛筆のあの階調は、老女の皺を描くためにあったのかとさえ。
全9名の、鉛筆と消しゴムを使った作品展。
わたしは、木下先生以外にもこんなに狂人がいるのかと(すみません)呆気にとられました。
そして、 illustrator 「コピーの繰り返し」にほくそ笑んでいた最近の自分を、ごく冷ややかに振り返りました。
木下先生の唯一の絵本作品。
プロポーズの際は是非これを!


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