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理屈を越えて美しいガラス、伊藤太一さん

土曜日のこと。

ジル・ジョバンによる舞台を観に<スパイラル>へ。
受付開始より少し早めに着いたので、2階の企画展示スペースに寄った。

伊藤太一「Taichi Glass Art」@ spiral market selection 〜8/09

伊藤太一さんのグラス(DM)

真っ白な空間にカラフルに並んでいたのは、「ナニコレ信じられない、何がどうなってこうなるの?」な美しすぎる模様を携えたガラスたち。

こりゃ手わざであるはずがない、最近じゃガラス内部にCGを描けたりするのかしら?(※写真とは違うタイプのものを見て)

あれ、でも表面が有機的にデコボコしてる、しかもよく見れば不規則に連続する不思議なライン......頭の中ははてなマーク?と感嘆マーク!で満杯、何度もグラスを持ち上げ光にかざし向きを変えて眺めた。

ふと我に返り、舞台の受付へ。開場まであと五分、と言われたのでまた階段を下り、ためつすがめつ眺めまわし、居並ぶ素敵なガラスたちの生い立ちに思いを馳せる。


そして、こちらも衝撃的だった観劇を終え、友達のSちゃんを「すごいガラスがある。しかも(Sちゃんと同じ)山口出身の作家さん」と引き連れ三度目の訪問をしたらば...

「太一さん!?」


同郷で、アーティスト一家で有名な伊藤家の長男、Sちゃんのお友達のお兄ちゃん、だった。


すごい偶然、そして超ラッキー。(先ほどまでは一スタッフと名乗っていたけど実は本人だった)伊藤太一さんに、晴れて、この芸術的模様の解明をお願いしました。

CGかと思うほどの美しいラインたちは、透明ガラスに包まれた色ガラスの筒を、組み合わせてビヨーーーンと伸ばし(二人で両端を一気に引っ張る)、そしてできた筒をまた同じように組み合わせてビヨーーーンと伸ばし且つ瞬時にねじり、グリグリねじり、そしてできた筒をまた組み合わせて、今度は吹いて、生まれるのだと。

...わっかりませんよね〜、私もわかりません、と言うか信じられません。
元となるガラスの筒を見て、過程の写真を見て、結果できあがった作品を見ても、ヴェネチアンガラス技法の応用、と聞いても、理屈を超えた美しさに、...わかりません。


例えば上の写真のグラス、生い立ちを想像できますか?
斜め格子(後から引いたスジじゃなくて、白いガラスが伸びた細ラインです)のすべてに一つ一つ、きちんと気泡が入ってる......
「白い芯を右ねじりにした筒と左ねじりにした筒とを瞬間的に溶かし合わせると、その微妙な隙間から気泡が入って...でもピッタリ合いすぎると泡が入らなくて...」
ああもう、無理っす。
山口の工房を訪問して、この目で現物を見なければ。(見ても信じられなかったりして)


太一さんの展示は8/09までです、この衝撃、ぜひ味わいに行ってみて。


...ちなみに、こんなに感動したけどアナタ、見ただけなのォ?って......この日はお財布を忘れ(恥)...モバイルsuicaってスゴイね...で、お取り置きをお願いしてきました。無数のラインがドレープみたいになった、美しさと優しさが混じりあったようなひとつを。

◆ コメント:

nobu

すげ。
みたい。
さわりたい。

2008-10-10


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