世紀をまたぐ贈り物:フォトグラビュール
つくり手を紹介
鎌倉の浄明寺に、「鎌倉プリントコレクション」というフォトグラビュール工房があります。
フォトグラビュールって、ご存知でしょうか。
その恐ろしく手間のかかる技術をひとことで言うなら、銅版画による写真。
左が銅を腐食させた版
我が家からくねくね道といくつもの坂を上がった先にある工房で
ピーター・ミラーさんにその作品を初めて見せていただいた時、
版画って・・・なんだっけ!?と思ってしまった。
霧。霧のもやもや。
それが、本当に、もやもや~~で、もわもわ~~で、
そう、自然そのものの柔らかさや感触みたいなものが、感じられるのです。
芸術作品って少し離れた所から鑑賞するものかとは思うけれど、
これは手に取ってかじりついて、
その見えない霧の粒を何とか見ようというような、
白(紙地の色)から黒の間にある、判別不能な無限の色段階を
どうにかして見破ってみたいと思うような。
そんな感じ。
実はサイト制作のご縁なのですが、
はあ、もうウェブの小さな色世界じゃ無理ですねえと。。
そんな感じ。
ぜひ実物を見ていただきたいけど。
ここに、ピーターさんにいただい(てしまっ)た
睡蓮池の作品『Bygones 忘れ物』があります。

ギューッとプレスされた端のへこみ、
ごくわずかににじんで水彩画のようにも見えるインクの乗り、
だけでも伝わるでしょうか。

撮影場所は、フィンランドだそうです。
日本みたい。
ピーターさんの作品は、
鎌倉近代美術館や、海外の国立美術館に所蔵されています。
昨年末に制作させていただいた日本語サイトで、
作品を購入することもできます。
フォトグラビュール作品は、一生もの。
一生どころか、何世代も生き抜く耐久性を持つもの。
(昨夏、葉山の美術館で写真初期頃の同様作品を見て、紙もインクも未だしっかりしていることに驚いた)
たとえば還暦祝いなど、人生の節目を迎えた大切な家族への
ここ一番の贈り物に・・・

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